抜釘手術(ボルト除去手術)後2年の状態
フットサルのプレー中に前十字靭帯(ACL)を損傷し、再建手術を受けたのが2012年8月。そこから約3年4ヶ月が経過しました。
さらに、再建箇所の固定ボルトを取り除く抜釘手術(ボルト除去手術)を行ってからも約2年が経ちました。冬場に痛みが出るケースもあると聞いていましたが、幸い私は違和感や慢性的な痛みはありません。
現在は:
・週2回ジムでスイミング
・日常生活での制限なし
・階段や方向転換も問題なし
ほぼ受傷前と変わらない生活を送れています。
なお、抜釘手術で大きなボルトは除去しましたが、再建時に使用した小さな固定パーツは体内に残っています。レントゲン上でも確認できます。
抜糸時の様子(術後フォロー)
2014年1月、抜糸を行いました。
患部を消毒しながら慎重に抜糸、術後経過を確認しながらの処置でした。この段階では経過は順調でした。
術後2ヶ月で起きた感染トラブル
抜糸から約2ヶ月後、思わぬトラブルがありました。
当時は海外出張が続き、シャワー生活が中心。本来であれば自然に剥がれるはずの保護シールが残っており、自分で剥がす必要があることを理解していませんでした。
結果、その部分から軽度の感染。
幸い早期対応で大事には至りませんでしたが、
・術後の自己管理
・創部ケアの理解
の重要性を痛感しました。
ACL再建や抜釘手術そのものよりも、実はこうした術後管理の方が長期結果に影響することもあります。
3年4ヶ月経過した現在の傷跡
一時は傷跡が広がった時期もありましたが、現在はかなり落ち着いています。
手術痕は時間とともに薄くなります。ただし、体質やケロイド傾向によって個人差があります。
手術を選択して良かったか
当時は複数の医師に相談し、「手術をするかどうか」で本当に悩みました。
・将来的な膝の安定性
・スポーツ復帰
・半月板や二次損傷リスク
を総合的に考え、再建手術を選択。結果として、私は手術をして良かったと感じています。
前十字靭帯損傷(ACL)とは?
前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節の中心にある重要な靭帯の一つです。
役割は主に次の2つです:
・脛骨(すねの骨)が前にズレるのを防ぐ
・膝の回旋(ひねり)動作を安定させる
ジャンプの着地、急な方向転換、ストップ動作など、スポーツ動作において特に重要な働きを担っています。
■ どのように損傷するのか?
ACL損傷の多くは接触プレーではなく、非接触型で発生します。
よくある受傷パターン:
- 急な方向転換(カッティング動作)
- ジャンプの着地失敗
- 急停止からの切り返し
- 膝が内側に入った状態での着地
受傷時には「ブチッ」という音や感覚を伴うことも多く、その後すぐに膝が腫れて体重をかけられなくなるケースが典型的です。
■ 症状
- 膝の腫れ(関節内出血)
- 膝の不安定感(ガクッと抜ける感覚)
- スポーツ復帰が困難
- 階段や方向転換時の恐怖感
特にスポーツを行う方にとっては「膝が信頼できない」状態になります。
■ 治療法
治療は大きく分けて2つあります。
① 保存療法(手術なし)
- 筋力強化
- リハビリ
- サポーター使用
日常生活レベルであれば可能な場合もありますが、スポーツ復帰を目指す場合は再建手術が一般的です。
② 再建手術
切れた靭帯は自然にくっつくことはほぼありません。そのため、自分の腱(ハムストリング腱や膝蓋腱など)を用いて新たに靭帯を作り直します。
手術後は:
- 6か月〜9か月で軽い競技復帰
- 9か月〜1年で本格復帰
が一般的な目安です。
■ なぜボルトを使うのか?
再建した腱を骨に固定するため、チタンや吸収性素材のボルトを使用します。
骨と移植腱がしっかり癒合するまで固定する役割を担います。
場合によっては、一定期間後に除去することもあります。
■ ACL損傷の怖さ
ACL損傷は「治る」怪我ではなく、再建して、長期リハビリで取り戻す怪我です。
また、損傷後は:
- 半月板損傷のリスク増加
- 将来的な変形性膝関節症のリスク上昇
といった長期的な影響もあります。
■ しかし、復帰は可能
近年は医療技術やリハビリの進歩により、トップアスリートも競技復帰しています。
大切なのは:
- 適切な医師の診断
- 正しい手術
- 計画的なリハビリ
- 焦らない復帰判断
ACL損傷は「治る怪我」ではなく、「再建し、取り戻していく怪我」です。焦らず、しかし確実に積み重ねること。そして、信頼できる医師と二人三脚で進むことが何より大切だと、私は実感しています。大きな怪我ではありますが、正しい治療と努力を続ければ、以前より強い身体をつくることも可能です。


