
今年はアジア中心の出張が続いていますが、今回の旅ではジャカルタが最南端の目的地。他の都市で予定が詰まっていない限り、できるだけジャカルタからスタートし、北上しながら日本へ戻るようにしています。わざわざ同じ都市を往復する必要がなく、移動距離を減らすためにも効率的です。今回はジャカルタ→クアラルンプール→香港→深圳と周遊し、約2週間で帰国しました。

Google Flight+逆算思考で最適フライトを組む
移動手段は、いつも通りGoogle Flightで検索。出発時間帯・経由地・到着時間をにらみながら、最も合理的で安価なフライトを選びます。
一般的に航空券は 「往復」 のほうが 「片道」より安く、経由便(トランジット)も直行便よりリーズナブルになる傾向があります。ただし、今回はジャカルタに特定の時間までに到着する必要があり、さらに 国内で友人のイベントに参加 してから出発するスケジュールだったため、選択肢は JALまたはANAの直行便に限られました。
ところが、ANAの片道チケットは22万円。一方、シンガポール航空の深夜便でトランジットを挟めば7万円で済むものの、時間が合わず断念。そこで使ったライフハックが、「往復割引を活かした片道利用」です。
ANAのキャンセル不可の「Value」クラスであれば、往復で 12万円。
このチケットを購入し、実際には 往路だけを使って復路はキャンセル。すると、2万円ほどの払い戻しがあることを見越して、実質10万円で目的の時間に現地入りすることができました。
✈️ フライトハック
片道チケットが高いときは、往復チケットを購入して片道分だけ使う(帰りはキャンセル)と、結果的に費用が抑えられることがあります。特にANAやJALのようなフルサービスキャリアでは、ValueチケットでもWeb上でキャンセルが可能で、一部払い戻される場合があります。
割安チケット × マイル積算率ゼロの割り切り
ジャカルタからクアラルンプールへはマレーシア航空、クアラルンプールから香港へはキャセイパシフィック航空を利用。当然、一番安い運賃で購入したためマイルの積算率はゼロ。ただ、短距離かつ時間重視の移動では割り切りも大事です。
当初は香港から帰国予定でしたが、LCCを使わない条件で最も安いフライトはキャセイで9万円ほど。
そこで、目線を少しズラして深圳から帰国するルートを検討。
結果、深圳発なら4万円台のフライトが見つかり、
香港→深圳間の高速鉄道+タクシーの移動費は約5,000円。
この選択によって、深圳で投資ファンド幹部との打ち合わせやスタートアップ訪問も実現できました。
✈️ フライトハック
大都市発着便が高騰している場合は、隣接都市の空港から出発するルートを検討するのも有効です。国境を越える場合も、陸路移動をうまく使うと数万円の差が生まれます。
まとめ
出張において「移動=コスト」だけでなく「時間=資源」でもあるため、逆算してルートを組むことで、余計なストレスや出費を減らすことができます。
移動日を軸にMTGやイベントを配置するのではなく、「行きたいイベント・会いたい人」から逆算して移動日を設計する。その上でGoogle Flightなどを使って柔軟にチケットを組み合わせ、時にはキャンセル前提の往復チケットや、隣接都市の空港利用といったライフハックを使うことで、無駄を省きつつ出張効率を最大化できます。
海外出張は体力も使いますが、こういった細かい設計で“お得”と“効率”を両立させることができます、今後の出張で是非試してみてください〜意外と旅の自由度が一気に広がると思います!
???? 未来はどうなる?AIがすべて設計してくれる時代へ
今後、AIは「誰と最近会っていないか」「どこに寄るべきか」「どこルートで帰ると最安か」をすべて設計してくれるようになると思います。
例えば:
・LINE、facebook messenger、Instagramやカレンダーから最近会っていない関係者を抽出
・航空券・ホテル情報をリアルタイムで取得
・体力や時差を考慮しながら疲れにくい移動計画をAIが提案
・「このルートだと〇〇さんにも会えて3万円安いですよ」と人脈×効率×コストを最適化
こういった世界はもう数年以内に現実化すると思います。
だからこそ、いまのうちから“逆算思考”と“ライフハック的設計”に慣れておくことが重要。今あるツールだけでも十分実践できますし、何より出張の自由度が一気に広がります。