今年で8回目を迎える東京での Advertising Week Asia（アドバタイジングウィーク） は、広告・マーケティング業界のグローバルな一大イベントとして、年々注目を集めています。特に東京では、アジア市場を代表するトップランナーたちが集まり、知見をシェアする場としてその重要性が増しています。
毎年、多くの業界のリーダーやイノベーターたちが集まり、最前線のマーケティング戦略やトレンド、事例を共有し、業界を牽引する議論が繰り広げられる貴重な場となっています。このイベントは、広告やマーケティングに携わる全ての人々にとって欠かせない機会となり、参加者にとっても新たなインスピレーションを得る貴重な時間となっています。
そんな場で今回、私は「PRを活用したスタートアップ企業のグロースの仕方」というテーマでモデレーターとして登壇させていただきました。
パネリストは、PR業界を代表する2名：
・UpToU株式会社 代表取締役 荒木茉衣さん（アントレプレナー）
・株式会社イニシャル 代表取締役社長 藤原由唯さん（トップPRコンサルタント）
このセッションは Advisory Council 枠で行われ、スポンサーや広告主の影響を受けることなく、自由でオープンな雰囲気で進行しました。
このセッションでは、スタートアップ企業がPRをどのように活用してブランドを立ち上げ、成長させるかについて深掘りしました。荒木さんと藤原さんが実際に携わった成功事例をもとに、PR戦略の立案方法やメディアとの効果的な関係構築について、貴重な洞察を共有していただきました。特に、参加者が自社のPR戦略に役立てられる具体的なアイデアを持ち帰れるような内容となり、非常に有益な時間となったと感じています。
スタートアップ企業では、リソースが限られていることが多いため、PR活動をいかに戦略的に行い、注目を集め、ブランド価値を高めるかが重要です。このセッションでは、スタートアップならではのアプローチが多く語られ、実践的な方法が豊富に紹介されました。特に、費用をかけずに実施できる記者会見の方法や、SNSを活用した効率的な発信戦略、プレスリリースの効果的な活用法など、現実的で効果的なPR手法についての議論が行われました。
さらに、スタートアップが限られた予算内で、どのようにPR活動を最大限に活用し、成長を加速させるかという点に焦点を当てました。これにより、リソースの課題を乗り越えるためのPRの可能性が改めて示され、参加者は新たな視点を得ることができたと思います。
セッション中、ユーモアを交えて「お金を掛けるとまた別の効果が得られますので、是非PR会社のベクトルにはお仕事ください！（笑）」といった軽いトーンのモデレーションをさせて頂きました。会場全体が笑いに包まれ、リラックスした雰囲気の中でディスカッションが進み、参加者が気軽に意見を交わせる場となったことが、セッションの一つの魅力でもありました。
このセッションを通じて、スタートアップにおけるPR活用の可能性について、新しい視点や具体的なアイデアが多く共有され、参加者にとって非常に実り多い時間となったと願っています！
パネリストのプロフィール
UpToU株式会社 代表取締役 荒木茉衣さん
湘南美容クリニックをはじめとする美容業界に15年以上従事し、大企業～ベンチャー企業における幅広いマーケティング・PR業務に携わる。認定心理士資格を保有し、ユーザー心理に基づく戦略策定を得意とする。2024年2月にUpToU株式会社を設立し、美容医療業界出身者として初となるべンチャーキャピタルからの資金調達を実施。今年秋に美容医療アプリ「W/Beauty」正式ローンチを目指しPR活用を実施中。
株式会社イニシャル 代表取締役社長 藤原由唯さん
2011年、⼤学卒業後ベクトルグループに⼊社。日用品・ファッション・化粧品・スタートアップ企業を中心にメディアプロモーターとして幅広い業界のPR活動のサポートに従事。その後PRコンサルタントとしてCI設計を含めたコーポレートブランディングやタレント・インフルエンサーを起用したクリエイティブ企画・制作などPR視点を活かしたコミュニケーション設計～実行を複数経験。2021年、株式会社イニシャルの代表取締役社長に就任。
株式会社ベクトル 新規事業開発本部兼海外M&A本部 本部長 梅澤亮
10年間のフィリピン滞在を経て、2007年上智大学・比較文化学部卒業。在学中の2005年からインターンとしてジェイ・シードで事業立ち上げやマーケティング業務に携わる。2008年から株式会社トラフィックゲート（現リンクシェア・ジャパン株式会社）にてアドネットワーク事業やアプリプロデュースを経験後に起業。タクシー配車アプリの日本法人HAILO株式会社代表取締役社長、バケーションレンタル事業HomeAway日本支社長、マッチングアプリTinder日本支社長、投資ファンドEast VenturesのPrincipal、グローバル投資ファンドAntlerの代表取締役を経てベクトルの新規事業開発本部兼海外M&A本部の本部長に就任。
今回の Advertising Week Asiaはライブ＆オンラインでの4日間にわたるイベントで、以下の規模感でした：
- 51セッション
- 162名のスピーカー
- 14カ国から36,891人の参加者
多くの方々と交流し、新しい視点やインスピレーションを得る貴重な機会となりました！
