肩のしこりをX線・エコー・MRIで診てもらいました

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ある時、肩に違和感を感じました。触ってみると、はっきりとわかるしこり。痛みはまったくないが、シャツを着るとぽこっと膨らんでいるのが外から見えるくらいの存在感がありました。「鏡を見るたびに気になる」という感覚、同じ経験をしている方も多いようで、ネット上にも体験談が数多くあることを後から知りました。放置していましたが、友人に肩を組まれた際に一度診てもらうことを勧められ病院に行くことにしました。

目次

3つの検査で確認

整形外科にて、X線・エコー・MRIの3種類で確認してもらいました。

エコー検査では、日立メディコの「HI VISION Preirus」を使用。日立グループが総力を結集して開発したプレミアム超音波診断装置で、単結晶プローブとUltra BEという独自の信号処理回路により、クリアな画像を実現した機器。整形外科や表在(皮膚・皮下組織に近い)領域の診断にも活用が進んでいる装置で、しこりの性状をリアルタイムで詳細に確認できる。 

部位や深さの違いにより触診・視診だけでは診断しにくい場合もあるため、他の疾患との鑑別のためにMRI検査や超音波検査が有用で、単発の大きなものの場合には術前に画像検査を行うのが一般的とのことで、今回もその流れで3種類の検査となりました。

MRIでは4方向の断面図から計測が行われ、最大径56.3mm、短径38.6mm、厚み17.5mmというサイズが確認されました、ちょうどパソコンのマウスぐらいの大きさです。

診断:脂肪腫(リポーマ)

結果は脂肪腫(英語でリポーマ/Lipoma)。悪いタイプではなく、良性。

脂肪腫は皮膚の下にできる脂肪細胞からなる柔らかな腫瘤で、皮下にできる良性腫瘍のうち最も多く見られる模様。ぷにぷにと動く柔らかいしこりが特徴で、気づかれにくいが実は幼少期からあることが多く、ゆっくり大きくなるため40〜50代くらいになって気づかれることが多いとのこと。

発生場所については、全身のどこにでも発生し得るが、特に背中・肩・首での頻度が高く、次いで上腕・太ももに多い。肩にできたのはある意味「あるある」な場所。 

脂肪組織からなる腫瘍で、薄い膜に覆われており、中のこぶには皮下脂肪と同じく黄色・山吹色をしているというのも興味深く、切ったら何色なのかとちょっと気になりました(笑)。 

原因については、発生する具体的な原因は特定されておらず、遺伝的な要因や特定の疾患との関連が考えられている。一般的な脂肪腫は肥満・高脂血症・糖尿病の方にできやすい傾向があり、外傷との関連も推察されているという。ネット上の体験談を見ると、転んで打った直後に気づいたという方や、特に心当たりがないまま気づいたという方まで様々で、「なぜできたのか」は結局わからないケースが多いようです。

医師の判断:「切っても、放置でも良い」

担当医の診断はシンプルに「どちらでも良い」。良性であること、神経・血管への影響がないこと、痛みもないことから、手術は必須ではないとのことだった。通常は気にならなければ経過観察することが多く、気になる場合、大きさが徐々に大きくなっている場合や神経に接していて痛みがある場合などは手術することもあるという方針と一致している。

切除のリスクを調べてみた

選択を「本人に委ねる」と言われたので、自分でもリサーチしました。ネット上にもいくつか手術体験談があったが、放置して9cmまで育ててしまったケースでは「成長させ過ぎですね」と医師に言われ、麻酔量が限界まで必要になったうえ、術中も複数回追加麻酔が必要になったという話もありました。大きくなる場合は、早めに対処したほうが楽なのはどうやら確かなようです。

脂肪腫の手術のリスクには、出血・周囲組織の損傷・傷跡の大きさなどがある。また大きくなると全身麻酔が必要になる可能性もあり、リスクが高まります。

特に癒着が強いことが疑われる「後頚部や肩関節」の腫瘤、大きいもの、神経や血管が近くを走行している場合は、全身麻酔下に入院で行うのが安全とされている。今回はよりによって「肩」かつ「5cm超」という条件が重なっており、局所麻酔の日帰りでは済まない可能性が高い。 軟部腫瘍学会では長径5cm以上の脂肪腫にはMRIを推奨していることからも、今回のサイズは「要注意ゾーン」に入っていることが分かります。

具体的なリスクをまとめると:

出血・血腫:術中・術後の出血リスク。大きな空洞ができるため血液排出用のドレーン管が必要になることも
感染:切開を伴う手術全般に共通するリスク
傷跡:サイズが大きい場合は皮膚を紡錘形に切除することがあり、切開線も長くなる
神経・血管損傷:肩周辺には重要な神経・血管が走行している
麻酔リスク:全身麻酔が必要な場合、麻酔に伴うリスクが加わる
ダウンタイム:数日〜1週間程度の腫れ・内出血が生じ、感染や血腫など一般的な手術リスクもある
抜糸:抜糸は術後8日目から2週間以内に外来で行うのが一般的 

また、自然になくなるものではないので、長年経過観察したとしても結果的に手術となるという指摘も頭に入れておく必要がある。

今の判断:経過観察

痛みがなく、日常生活への支障もないです。シャツの上からぽこっと見えるのは正直気になるが、それだけのために全身麻酔・入院・ダウンタイムのリスクを取りにいく積極的な理由が今は見当たらない・・・

前十字靭帯(ACL)再建手術経験があるので手術自体への抵抗は人より低いかもしれないが(笑)、今回は悩んだ結果、経過観察を選択することにしました。定期的にサイズを確認して、大きくなったり痛みが出たり、硬くなるといった変化があれば早めに再受診するつもりです。

肩や背中にしこりを感じたことがある方の参考になればと思います、まずは整形外科か皮膚科・形成外科へ行ってみて下さい!

脂肪腫は「放置していい良性」でも「すぐ切るべき悪性」でもない、グレーゾーンの判断が求められる存在です。痛みがないからこそ後回しにしがちだが、身体が発しているサインを無視し続けることは得策ではないです。大切なのは、焦って切ることでも、見て見ぬふりをすることでもなく、正確に把握して、自分で判断すること。そのためにX線・エコー・MRIと3段階で診てもらったことは、結果的に正解だったと思っています。「何かわからないもの」が「サイズと性状の明確なもの」になった瞬間、不安は半分以下になりました。信頼できる医師と情報をもとに、自分の身体と向き合うことが重要、それがどんな怪我や疾患においても最初の一歩だと実感しています。

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この記事を書いた人

ryoのアバター ryo 何でも屋

10年間のフィリピン滞在を経て上智大学を卒業。2度の起業を経験後、外資系企業のカントリーマネージャー、グローバルベンチャーキャピタルのパートナーを歴任し、日本市場の立ち上げとスケールを牽引。現在は上場企業で新規事業開発、海外戦略、海外M&Aを担当、次世代起業家の支援にも取り組んでいます。

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