新栄記東京店を再訪、赤坂66,000円コースの実力と鳩料理の完成度

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中国本土で複数店舗がミシュラン三つ星を獲得している高級中華料理店、新栄記(Xin Rong Ji・シンロンジー)。その東京店を、正式オープン後に再訪しました。

前回はソフトオープン期間中。香港の友人経由でようやく予約が取れた状態でしたが、現在はコンシェルジュ経由で予約可能。メニューは3日前に確定し、事前共有される仕組みに変わっています。

急な海外出張が続き、何度も日程変更をしながら、ようやく実現した再訪。しかも空腹がピークのコンディションでの挑戦です。今回ももちろん、大好物の「鳩」を事前にリクエストしました。

目次

東京・赤坂で味わうミシュラン級中華の実力

東京店はコースのみ、1人66,000円。
中国や香港の店舗ではアラカルト注文も可能ですが、東京は“体験設計型”のコース一本です。

この日の主な内容は以下の通り。
・大根漬け、貝とニンニク和え、自家製さつま揚げ
・小鳩の塩茹で
・鱸のフライ
・小鳩の香揚げ
・蟹味噌入り獅子団子スープ
・東海産黄魚の煮込み 餅添え
・蒸し小鳩
・磯巾着と春雨の酸味煮込み
・湯葉と季節野菜の炒め煮
・イカと豚肉の煮込み麺
・栗と銀杏のスープ、燕の巣乗せココナッツタルト

事前共有よりも品数は増えており、到着時点で「食べきれるだろうか」と少し不安になるボリューム感。そして今回のハイライトは、鳩が3種類用意されていたことでした。

新栄記名物「鳩料理」3種を食べ比べ

1. 小鳩の塩茹で

6匹以上の鳩を希望したためか、最初は塩茹でから。

揚げとはまったく異なるアプローチ。
繊細な塩味が鳩本来の旨味をまっすぐ引き出します。

塩茹でという調理法は、鳩の肉の柔らかさを最大限に引き出しており、噛むとぷるんとした食感が楽しめます。油を使わない分、よりヘルシーで軽やかに食べられる点も魅力的です。油っぽさはなく、驚くほどクリアな後味。

揚げた鳩を食べ慣れている自分にとっては、新鮮な驚きでした。
シンプルだからこそ、素材の力が試される一皿。完成度の高さを感じます。

2. 小鳩の香揚げ、やはり別格

そして本命、「小鳩の香揚げ」。

皮はカリッと香ばしく、中はジューシー。
外側のカリカリとした食感は、鳩肉のジューシーさと相まって、食べるたびにそのコントラストを楽しめます。小鳩ならではの繊細な肉質も味わい深く、噛み締めるほどに肉本来の旨味が広がります。噛むほどに旨味が増していく完成度は、やはり圧倒的です。

新栄記では13日間育てた鳩を使用。一般的な18〜20日飼育よりも若く、より繊細な肉質が特徴です。
さらに干しエビや貝柱を使った秘伝ダレに18時間漬け込み、乾燥させてから揚げる工程。この一手間が、あの芳醇な香りと奥行きを生み出します。香揚げの香りが引き立てることで、鳩の豊かな風味が一層際立ち、シンプルながらも深い味わいを楽しめる料理に仕上がっています。

軽やかでありながら旨味は濃い。
その香ばしさとジューシーさ、そして鳩の風味が絶妙に調和しており、まさに「美味しさが一口でわかる」一皿です。

正直、やはりこの一皿が別格でした。

3. 蒸し小鳩

ニンニクと野菜とともに土鍋で蒸された一皿。

揚げを堪能し、コースも進み、お腹はかなり満たされている状態。それでも香りが立ちのぼった瞬間、食欲が再び刺激されます。

しっとりと柔らかく、自然な甘みが際立つ味わい。
香揚げが“攻め”だとすれば、蒸しは“静”。
静かな深みを楽しむ一品でした。

コース全体の印象と正直な感想

最終的には10品以上。
どの料理も完成度は高く、素材の質と火入れの精度が際立っていました。

ただ、やはり一番は「小鳩の香揚げ」。

正直なところ、いつか東京店でもアラカルトが導入されることを期待しています。
鳩だけを集中して楽しみたい夜もある。

海外店舗では香揚げ単品注文も可能。
香港店では大量に注文した際、店長から「他にも美味しい料理がありますよ」と言われたのも良い思い出です。(笑)

価格だけを見ると決して安くはありません。
それでも体験としての完成度を考えると、納得感は十分にあります。

いつか東京店も海外店のようにアラカルトを導入していただかないと、飛行機で海外へ食べに行った方が良いかも…と感じてしまう日が来そう(笑)。

新栄記とは、ブランドの歴史

ブランド名「新栄記」は、活気に満ちた草木の様子を表す漢文「欣々として栄ゆるに向かう」に由来。
1995年10月1日、中国・台州にて創業しました。

以来20年以上にわたり、故郷・東海の伝統を礎に、北京、上海、香港、深セン、杭州、寧波、成都、西安へと展開。“食に本気”という哲学を掲げ、食材選びから味づくりまで細部にこだわり抜く姿勢が高く評価され、中国本土で三つ星を獲得するまでに成長しました。

そして2024年2月28日、中華料理文化のさらなる発展を目指し、東京・赤坂に上陸。中国で磨き上げられた味と哲学を、そのまま東京で体験できる拠点となっています。

新栄記東京店はこんな人におすすめ

  • 赤坂で高級中華を探している方
  • ビジネスディナーで確実に外したくない方
  • 鳩料理に興味がある食通
  • ミシュラン級の本格中国料理を東京で体験したい方

まとめ、再訪して確信したこと

ソフトオープン時よりも、サービス、料理ともに安定感は明らかに向上。
正式オープン後の完成度は、一段上がっていました。

価格帯は高めですが、体験としての価値は十分。
鳩料理好きなら一度は訪れるべき一軒です。

再訪してわかったこと。
ここは単なる高級中華ではなく、「鳩料理の頂点体験」を提供するレストランだということです。

東京の新栄記(Xin Rong Ji・シンロンジー)は、中国発の高級中華料理レストラン。北京本店をはじめとする中国各地の味と哲学を受け継ぎ、東京・赤坂で本格的な中国料理を提供しています。

特に名物の鳩料理はブランドを象徴する存在。ジューシーで風味豊かな仕立てが特徴で、多くの食通を惹きつけています。洗練されたインテリアと落ち着いた雰囲気の中、丁寧なサービスとともに特別な食事体験ができる一軒です。東京都心・赤坂という立地から、ビジネスディナーや特別な日の会食にも適しています。

中国国内での高い評価に加え、日本でもその存在感を確立しつつあります。

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この記事を書いた人

ryoのアバター ryo 何でも屋

10年間のフィリピン滞在を経て上智大学を卒業。2度の起業を経験後、外資系企業のカントリーマネージャー、グローバルベンチャーキャピタルのパートナーを歴任し、日本市場の立ち上げとスケールを牽引。現在は上場企業で新規事業開発、海外戦略、海外M&Aを担当、次世代起業家の支援にも取り組んでいます。

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