新栄記東京店、再訪してわかった魅力

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中国では複数の店舗でミシュラン3つ星を獲得している高級中華料理店、新栄記(Xin Rong Ji・シンロンジー)。前回の東京店訪問時はソフトオープン中でしたが、今回は正式オープン後に再訪しました。急な海外出張が続き、何度も日程の変更を余儀なくされましたが、ようやく待望の訪問が実現しました。さらに、待望の訪問に加え、空腹がピークの状態での再訪!

前回は香港の友人を通じてしか予約できませんでしたが、今回は正式オープンしたこともあり、コンシェルジュ経由で予約。メニューは事前に送られてくる仕組みで、3日前に決定されます。今回も大好物の鳩をリクエストしておきました。

事前に一部のメニューをメールで案内いただいていましたが、当日着いてみるとさらに増えていました(笑)。最初に見たときは、思わず「こんなに食べきれるだろうか」と不安になりました。ちなみに、大好物の鳩は3種類も用意してくれました。中国や香港ではアラカルトで注文できますが、東京店はコースのみの予約となり、1人あたり66,000円の設定です。そのため、料理の数が増えるのは自然な流れのようです…

6匹以上の鳩を食べたいと要望を出したため、同じ鳩料理では飽きると思われたのか、最初に塩茹でが提供されました。普段は揚げた鳩をいただくことが多いので、今回は違った形で楽しむことができました。塩茹での鳩は、普段の揚げたスタイルとは全く異なり、新鮮な驚きがありました。一口食べると、繊細な塩味がじんわりと広がり、鳩本来の旨味がダイレクトに感じられます。塩茹でという調理法は鳩の肉の柔らかさを最大限に引き出しており、噛むとぷるんとした食感が楽しめ、シンプルながら奥深い一品でした。揚げた鳩と比べて油っぽさがないため、よりヘルシーで軽やかに食べられる点も魅力的です。

待望の大好物、小鳩の香揚げが到着!いつも食べている鳩で、とにかく美味しい…絶妙なバランスで仕上げられた一品です。香ばしく揚げられた鳩の皮は、カリッとした食感と香りが特徴的で、口に入れた瞬間にその豊かな風味が広がります。外側のカリカリとした食感は、鳩肉のジューシーさと相まって、食べるたびにそのコントラストを楽しめます。小鳩ならではの繊細な肉質も味わい深く、噛み締めるほどに肉本来の旨味が広がります。香揚げの香りが引き立てることで、鳩の豊かな風味が一層際立ち、シンプルながらも深い味わいを楽しめる料理です。全体的に軽やかで、油っぽさがなく、食べやすい一品として仕上がっています。その香ばしさとジューシーさ、そして鳩の風味が絶妙に調和しており、まさに「美味しさが一口でわかる」料理です。

新栄記では13日間育てた鳩を使用しており、他のお店では18〜20日間育った鳩を使っています。新栄記の鳩は、18時間にわたって干しエビや貝柱を使用した秘伝のタレに漬け込んだ後、乾燥させて丁寧に調理されます。この工程により、芳醇な風味と柔らかな食感が引き立つ特別な一品に仕上がっています。

小鳩の香揚げをたくさん頂き、鳩以外にもさまざまな品が出てきているので、徐々にお腹がいっぱいになり始めていましたが…蒸し小鳩が登場、ニンニクと野菜とともに土鍋で蒸され、その香りが一体となって食欲を引き立てる贅沢な香りが広がります。一口食べると、柔らかくジューシーな鳩の肉が、ニンニクと野菜の旨味を吸収して絶妙な味わいに仕上がっています。土鍋で蒸されたことにより、鳩の肉はしっとりとしており、その自然な甘みと深い旨味が広がります。

最終的には10品以上のさまざまな料理が提供されましたが、やはりいつもの「小鳩の香揚げ」が一番でした。コースはやや高めの設定なので、いつか東京店も海外店のようにアラカルトを導入していただかないと、飛行機で海外へ食べに行った方が良いかも…と感じてしまいました(笑)。

香港のお店では、小鳩の香揚げだけでも注文可能です。ただ、鳩をたくさん注文したところ、途中で店長から「他にも美味しい料理がありますよ」と声をかけられました(笑)。

東京の新栄記(Xin Rong Ji・シンロンジー)は、高級中華料理レストランで、北京の本店からの味をそのまま再現しています。特に名物の北京ダックや鳩料理が人気で、ジューシーで風味豊かな料理が楽しめます。洗練されたインテリアと落ち着いた雰囲気の中で、丁寧なサービスを受けながら特別な食事体験を提供。東京都心の赤坂に位置し、ビジネスディナーや特別な日の食事に最適です。中国国内での高評価に加え、日本でも多くの食通に愛されており、独自のメニューや季節ごとの料理が楽しめるのも魅力です。新栄記は、伝統的な中華料理を現代的なアプローチで提供し、訪れる人々に感動を与えています。

新栄記の歴史:その名は活気に満ちた草木の様子を表現する漢文「欣々として栄ゆるに向かう」に由来しています。1995年10月1日、天台宗の誕生地である台州にて新栄記一号店が誕生しました。それ以来、20年以上にわたり、故郷東海に根ざした伝統を守りながら、北京、上海、香港、深セン、杭州、寧波、成都、そして西安へとその歩みを広げてきました。この店は、“食に本気、という美学”を理念に掲げ、最高の美味を追求する姿勢を貫いています。食材選びから味づくりに至るまで、細部にこだわり抜いた料理は多くの人々を魅了してきました。そして2024年2月28日、新栄記は中華料理文化のさらなる研究と発展を目指し、東京店を新たにオープン!

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この記事を書いた人

ryoのアバター ryo 何でも屋

10年間にわたるフィリピン滞在を経て、上智大学・比較文化学部を卒業。学生時代から様々な事業の立ち上げに携わり、サラリーマン、起業、国内+外資系企業社長、取締役、顧問、株主などをスタートアップ及び上場企業で経験。

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