フィジカルAIの最前線を京都でモデレートしてきたIVS2026 Kyoto

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先週、京都で開催されたIVS2026 KYOTOにて、パネルディスカッション「Physical AI and the New Automation Stack(フィジカルAIと新しい自動化スタック)」のモデレーターを、急遽代打で務めました。

声をかけてくれたのは、IVSを運営する投資ファンドHeadline AsiaのGeneral Partner、Joseph Huang。お話をいただいたのが本番の直前で、しかもテーマはヒューマノイド、海洋ドローン、設計自動化と、どれも一筋縄ではいかない最先端の領域です。登壇者は世界の第一線を走る起業家たち。「これはまずい」と、パネル直前まで猛勉強しました。各社の技術、フィジカルAIの論点、想定される議論の流れ……頭に叩き込みながら、正直かなり焦りました(笑)。

正直に言うと、最初は「1時間のパネル、間が持つだろうか」と少し不安でした。ところが始まってみたら、気づいたときには終了時間。3人の話があまりに面白くて、あっという間の60分だったのです。付け焼き刃の準備すら吹き飛ばすくらい濃い時間でした。

IVS(Infinity Ventures Summit)は、2007年にスタートした日本最大規模のスタートアップカンファレンス。国内外の起業家、投資家、大企業、クリエイターが一堂に会し、投資・協業・採用といった具体的な機会が生まれる場です。今年で33回目、京都開催は11回目を数えます。登録者13,000人超、参加国・地域70以上という規模で、まさに日本のスタートアップの“現在地”が凝縮された3日間でした。

【C1-1】Physical AI and the New Automation Stack・IVS2026 KYOTO 公式セッションビジュアル

今年のIVSに掲げられたテーマは「Japan is Back」。かつて日本企業が世界にその価値を証明したように、今度はスタートアップが世界を席巻する、そんな野心的な宣言です。ただ、3日間を通じて強く感じたのは、これは単なる合言葉ではなく、実際に世界の側が日本を“戻ってきた市場”として本気で見始めている、という手応えでした。

そして今年、その象徴として会場全体を貫いていたキーワードが「フィジカルAI(Physical AI)」です。AIがテキストやコード、デジタルなワークフローを越えて、ロボット・産業オートメーション・現場オペレーションといった“物理世界”へと染み出していく。画面の中で完結していた知能が、重力を持ってこちら側に降りてくる。その最前線を議論するのが、私の担当したパネルでした。

目次

パネル:「Physical AI and the New Automation Stack」

初日7月1日、みやこめっせのC STAGEで行われたこのパネルには、フィジカルAIの最前線を走る3人の起業家を迎えました。ヒューマノイド、海洋ドローン、設計自動化と、アプローチはバラバラ。だからこそ「フィジカルAIとは何か」を多面的に浮き彫りにできる顔ぶれでした。

登壇直前、舞台裏にて。世界の最前線を走る起業家たちと・IVS2026 KYOTO / C STAGE

登壇者:

  • Jung-Hee Ryu(リュ・ジュンヒ)氏 — Founder & CEO, RLWRLD
    ヒューマノイド向けのロボット基盤モデルを開発。VLA(視覚・言語・行動)モデルが強みで、NVIDIAのJetson Thorにも統合済み。シードで4,500万ドルを調達
  • John Keh(ジョン・ケー)氏 — Founder, Valtec
    元米空軍のドローンオペレーター、UCバークレー出身の連続起業家。海洋向けの自律ドローン群(スワーム)を展開
  • Guido Bossu(グイド・ボッス)氏 — Founder, Braid Tech
    理論物理学出身。長く日本で研究に携わったのち起業。先端エンジニアリング設計の自動化に挑む
  • 梅澤亮 — 株式会社ベクトル 海外戦略本部兼海外M&A本部 本部長 + 株式会社ジェイ・シード 執行役員 / モデレーター

そもそも「フィジカルAI」とは何か

議論はまず、この言葉の定義から始めました。NVIDIAが生んだマーケティング用語なのか、それとも実体のあるカテゴリーなのか(中国では「エンボディドAI=身体性AI」と呼ばれます)。ヒューマノイドの知能を指すのか、現実世界を理解する力を指すのか、あるいは自動車や航空宇宙のように極めて高い精度で製造されるモノに適用されるAIを指すのか。

聴衆が置いてけぼりにならないよう、まずは共通の作業定義を作るところからスタートしました。ジョン氏の「間違ったまま同じ動作を繰り返す“おバカなロボット”ではなく、センサから入る現実データを解釈して最適な判断を下すのが本質だ」という整理が、議論を一気に引き締めてくれました。

そのうえで「なぜ今、これほど急に切迫感が高まったのか」を問いました。モデルの進化か、データか、ハードウェアのコスト低下か、それとも顧客側の需要か。答えは「そのすべての収束」でした。基盤モデル、シミュレーションの向上、センサーの低廉化、エッジコンピューティング、ロボットハードの改善、そして「もう人を増やすだけでは労働力不足を解決できない」という企業側の切実さ。これらが同時に噛み合ったのが、今このタイミングなのです。

デモから実装へ、一番の壁はどこにあるか

このパネルの中心に据えたのが「Demo to Deployment(デモから実装へ)」でした。ここでジョン氏が放った一言が、セッションの核心を言い表していました。

「デモは1回うまくいけばいい。でも顧客向けのシステムは毎日うまくいかなければならない」

デモは多くの場合、制御された環境で1回動けば成立します。しかし本番の顧客システムは、悪天候、不完全なデータ、ハードウェアの故障、人間のオペレーター、規制、安全制約、商業的な期待、そのすべてを乗り越えて毎日動かなければならない。海洋という不寛容な環境でドローン群を動かす彼の言葉には、圧倒的な実感がこもっていました。

議論は白熱。スクリーンには「最高のカメラ、最高のレーダー、最高のソナー」、現実世界を捉えるセンサーの重要性を語るジョン氏

問うべきは「ロボットがそのタスクをできるか」ではなく、「そのシステムが、確実に・繰り返し・安全に・明確なROIを持って動くか」。ここでフィジカルAI企業は、本物のビジネスになるか、印象的なデモで終わるかに分かれる、と。

ハルシネーションとどう戦うか

フィジカルAIならではの怖さが「ハルシネーション(AIの誤動作・幻覚)」です。テキストなら誤答で済みますが、物理世界では、ロボットが誤った判断で動けばモノが壊れ、人が傷つく。しかもその対処法が、3社それぞれの思想を色濃く映していて面白かった。

リュ氏のRLWRLDは、VLA(大規模モデル)の上に古典的なロボット制御の層を重ねるエンジニアリング的アプローチ。大規模モデルの賢さを活かしつつ、奇妙な動作は下のレイヤーで抑え込む、という発想です。

グイド氏のBraidは真逆で、「そもそも大規模モデルを使わない」。物理と制約を数学的に“保証”する記号的(シンボリック)な層を持ち、例外を出さない設計。「衛星やロケットを作る人に与えるべきは、この動作を保証する、という約束だ」という言葉に、彼の思想が凝縮されていました。

ジョン氏のValtecは、顧客をループに入れる。AIの出力(たとえば「これはマグロか否か」)を顧客に確認・教示してもらい、実際に船を動かすのは顧客が確信したときだけ。だから運用への影響は小さく、同社もハルシネーション排除のために独自モデルを構築したといいます。

同じ「フィジカルAIの誤動作」という課題に、モデルの上に蓋をする人、そもそもモデルを使わない人、人間を巻き込む人。三者三様のアプローチが並んだこの瞬間が、このパネルで一番エキサイティングでした。

そして話は自然と「データこそ鍵」という論点へ。リュ氏いわく、中国勢は巨大な“ロボット・ジム(データファクトリー)”でアマチュアが遠隔操作して大量のデータを集めるが、その品質は現場のプロには劣る。RLWRLDは日本にもオフィスを構え、現場由来の高品質データで学習させる方針だといいます。一方グイド氏は「我々は物理を知っているので、データを集めて物理を学ぶ必要がない。学習は“安く”、むしろ推論(設計を導き検証する)側が高価だ」と、リアルタイム制約のない設計自動化ならではの立場を語りました。

新しい「フィジカルAIスタック」

もう一つの論点が、価値がどこに蓄積されるのか、でした。ロボットは氷山の一角にすぎません。本当の価値は、ハードウェア、センサー、エッジコンピュート、基盤モデル、シミュレーション、データパイプライン、フリート管理、業種特化ソフト、保守、そして顧客ワークフローへの統合、システム全体にまたがって生まれます。

SaaSならダッシュボードで製品を届けられますが、フィジカルAIは現実世界に触れなければならない。だから信頼性・安全性・展開・運用が初日から不可欠になります。勝つのは最高のモデルを持つ企業ではなく、ワークフローとデータループ、運用システム全体を握る企業だ、という点で3人の意見は重なりました。

なぜ日本市場なのか、そしてすでに動き出している海外勢

特に盛り上がったのが「日本をどう見るか」という議論です。リュ氏が「日本の大企業は韓国や米国より意思決定が速い」と言い切ったのが意外でした。その理由が「人口減少という緊急性」です。日本の生産年齢人口は1995年の8,730万人から2024年には7,370万人まで減少しており、製造・コンビニ・ホテル・物流の現場で若手採用が年々難しくなっている。この深刻な人口動態が、世界でも突出して強い市場の“引き”を生んでいるのです。「日本には3年しか猶予がない」という言葉はずっしり来ました。

グイド氏のこの指摘も、日本にいる私たちの思い込みを気持ちよく裏切ってくれました。「日本企業は“遅い・すぐに革新したがらない”と思われがちだが、技術サイドはむしろ新技術の採用が速い。遅いのは、その周りの手続きだ」。つまり、技術者は最先端に貪欲で、良いものはすぐ試したがる。ボトルネックになっているのは、稟議や合意形成といった“技術の周辺”の手続きなのだ、と。これは耳が痛いと同時に、非常に希望のある指摘でした。技術への感度が低いわけではない。むしろ高い。だとすれば、変えるべきは技術そのものへの姿勢ではなく、その周りを取り巻く意思決定の仕組みのほうだ、海外から日本を見ている起業家だからこそ言える、鋭くもフェアな観察だと思いました。

そして印象的だったのが、リュ氏のRLWRLDが「語る」だけでなく、すでに日本市場を本気で取りに来ていること。日本に法人を設立し、現地で優秀な人材を採用。さらにANA、KDDI、ローソンといった日本を代表する企業との実証実験もすでに始めているといいます。海外勢が「日本は魅力的な市場だ」と語るのはよく聞きますが、彼らはもう一歩も二歩も先を行っていて、実際に日本市場へのエントリーを成功させ、この巨大なマーケットを取り込み始めている。日本にいる私たちからすると、頼もしさと同時に「うかうかしていられない」という健全な危機感を覚えました。

最後に投資と運用の観点へ。フィジカルAI企業はピュアなSaaSのようにはスケールしません。資本集約度が高く、販売サイクルが長く、ハードウェアと展開のリスクを伴う。一方で、いったん顧客のワークフローに組み込まれれば、独自の現実データ、運用ノウハウ、顧客の信頼、展開インフラが積み上がり、単純なソフト機能よりはるかに真似されにくい。「モートはモデルではなく、現実世界で動いているシステム全体だ」このジョン氏の一言が、パネルの結論でした。

会場全体で見えた、IVS2026のトレンド

自分のパネルを離れて会場全体を歩いて感じたのは、今年のIVSがいくつかの明確な潮流の上にあったことです。

まずフィジカルAIが完全に主役でした。LAUNCHPADの優勝が象徴的で、500社超から選ばれた15社のトップに立ったのは、宇宙空間でロボットが建設作業をする「宇宙建築業」の株式会社Space Quarters。ファイナリストにも海洋ドローンやトイレ清掃ロボットなど、ハードを伴うディープテックがずらりと並び、SaaS一辺倒だった時代の終わりを感じました。

一方でWeb3・クリプトは沈静化していました。「CRYPTO ZONE」は2年ぶりに復活したものの、ピーク時の狂騒とは明らかに違う。関連セッションのタイトルが「Web3のためのWeb3は終わり、市場は現実の金融インフラへ」という象徴的なもので、バズから実装へ、投機から決済インフラへと、地に足のついた議論に変わっていました。

満員のC STAGE。英語セッションながら立ち見も出る盛況ぶりでした・IVS2026 Kyoto

そしてグローバル化。全ステージ同時通訳が導入され、私の担当した英語セッションも満員。言語の壁でセッションを選ばない文化が定着しつつありました。さらに今年最大の構造変化が、完全招待制の新エリア「IVS CORE」(ホテルオークラ京都)。約1,000人の決裁者だけが集まり、全セッションがオフレコ。元総理の岸田文雄氏や防衛大臣の小泉進次郎氏も登壇。IVSが“お祭り”から“実際にディールが動く場”へと進化しようとしている意思を感じました。

本体だけじゃない、京都を包んだサイドイベントの熱

そしてもうひとつ、今年のIVSで見逃せなかったのがサイドイベントの充実です。IVSは本会場のセッションだけでなく、期間中に街のあちこちで公式・非公式のサイドイベントが多数開催され、京都の街全体がスタートアップ一色に染まります。夜のネットワーキング、テーマ特化のミートアップ、投資家と起業家をつなぐクローズドな会、本会場では会えなかった人と、サイドイベントで一気に距離が縮まる。これもIVSの醍醐味です。

その中でも私が足を運んだのが、M&A特化のカンファレンス「XDEAL」。7月3日、Ace Hotel Kyotoで開催されたIVS2026公式サイドイベントで、経営者・バイヤー・M&Aアドバイザーが集う一日です。1〜10億円レンジのディールを動かす当事者が集うという、非常に実践的な場でした。

目玉企画が「バイヤーリバースピッチ」。通常のピッチは売り手が自社を売り込みますが、これは逆。買い手9社が「こんな会社を買いたい」と5分ずつ名指しでプレゼンする、逆向きのピッチです。登壇したのはエイチームホールディングス、kubell、DMM.com、カオナビ、セイノーホールディングス、ミラティブ、ガイアックス、マツキヨココカラ&カンパニー、そしてLikeJapan、M&Aがいまや一部の大企業だけのものではないことを物語る顔ぶれでした。

XDEALのステージでロールアップ戦略を語る、LikeJapan CEOのPaco Leungさん。スクリーンには「日本を世界へ / JAPAN, TO THE WORLD」

このXDEALで買い手(バイヤー)として登壇・ピッチしたのが、私の友人でもあるLikeJapan CEOのPaco Leung(パコ・リョン / 梁 浩川)さん。LikeJapanは「日本を世界へ(JAPAN, TO THE WORLD)」を掲げ、中国語圏の旅行者と日本をつなぐメディア・コマース・キャンペーン事業を展開しています。壇上でPacoさんが示したのは、明確な買収(ロールアップ)戦略でした。事業シナジーの獲得、新領域への参入、人材・チームの獲得(アクハイア)、そして事業承継・カーブアウトの引き受け、インバウンドという巨大な流れを、単なる情報発信にとどめず、複数の事業を束ねてひとつの大きな価値へと育てていく。まさに「これから買い集めて伸ばしていく」という宣言でした。友人の晴れ舞台を客席から見られたのは、素直に嬉しかったです。

M&Aはもっと当たり前になっていい — ロールアップという選択肢

Pacoさんのピッチを見ながら改めて感じたのは、日本でもM&Aが確実に一般化してきたということです。かつてスタートアップのゴールといえばIPO(上場)一択で、M&Aはどこか「上場できなかった会社の選択肢」のように見られがちでした。でも今は違います。

数字がそれを裏づけています。国内スタートアップのM&Aは2023年に123件と過去最高水準に達し、2025年上半期だけでも70件超のペースで推移。日本企業が買い手となるM&Aの総額は2025年上半期で約31兆円と、前年同期の3.6倍に膨らみました。背景にあるのは、IPO環境の厳格化です。東証グロース市場は2030年から「上場5年経過後に時価総額100億円以上」という新基準を導入予定で、上場のハードルが上がるなか、IPOに代わるEXIT(出口)としてM&Aを選ぶ動きが加速しています。国も後押ししていて、経済産業省は2025年9月、これまでのIPO偏重の慣行を見直し、M&Aも正当な投資回収手段として位置づけるようガイドラインを改訂しました。上場だけがゴールではなく、事業承継、アクハイア、カーブアウトの引き受けなど、経営の選択肢は確実に広がっているのです。

そして私が特に推進すべきだと考えているのが「ロールアップ」です。同じ業種や近接領域の会社を次々と買収・統合し、規模の経済とオペレーションの標準化で価値を一気に高めていく手法。単体では埋もれてしまう優良な中小事業も、束ねることで大きな競争力を持つ企業体に生まれ変わります。国もこの流れを重視していて、中小企業のグループ化・ロールアップを促進するための専用ファンドを措置。実際に、鯖江の眼鏡メーカーを次々と統合して売上を倍以上に伸ばした金子眼鏡のような成功事例も生まれています。

後継者難で黒字廃業していく会社が年間数万社ある日本において、ロールアップは事業と雇用と技術を次の世代へ受け継ぐ、極めて有効な選択肢です。だからこそ、XDEALのように「売り手と買い手が直接出会える場」がIVSのサイドイベントとして開かれ、Pacoさんのような起業家が堂々と“買い手”として手を挙げる——この光景自体が、日本のM&Aの成熟を象徴していて、とてもいいなと思いました。上場という一本道だけでなく、多様な出口と成長の道が用意されている。それは、挑戦する起業家がもっと増えるための土台にもなるはずです。

やっぱり、リアルの場はいい

トレンドの話をさんざんしてきましたが、最後にどうしても言いたいのは、やっぱりリアルの場の力です。

IVSの醍醐味は、セッションの中身だけではありません。廊下や会場の片隅、そしてサイドイベントで起きる「5分の立ち話」にこそ本質がある。久しぶりに会う人とバッタリ顔を合わせ、「最近どうですか?」から始まるキャッチアップ。わざわざアポを取るほどではないけれど、でもめちゃくちゃ大事な情報交換だったりする。「あ、それ今ちょうど考えてました」「その人、紹介しますよ」、こうした会話が、3日間でどれだけ生まれたことか。友人のPacoさんの登壇を生で見られたのも、こうしてリアルに足を運んだからこそでした。

オンラインではこれは起きません。スクリーン越しに廊下で偶然会うことはできないし、名刺交換のあとにそのまま立ち話が30分続くこともない。IVSにはそれがあります。

「Japan is Back」というテーマのもと、1万3,000人が京都に集まった。その事実自体が、もうひとつのメッセージだったと思います。フィジカルAIという“物理世界に降りてくる知能”を議論する場が、オンラインではなく京都というリアルな場所で、これだけの熱量とともに開かれたこと。それ自体がとても示唆的でした。また来年も、そしてまた登壇の機会をいただけるよう、精進します。

IVS(Infinity Ventures Summit)は、2007年に始まった日本最大規模のスタートアップカンファレンスです。国内外の起業家、投資家、大企業、クリエイターが一堂に会し、投資・協業・採用といった具体的な機会が生まれる場として、日本のスタートアップエコシステムの中核を担ってきました。2023年からは京都での開催が続いています。

2026年は「Japan is Back」をテーマに、みやこめっせ、ロームシアター京都、ホテルオークラ京都を舞台に、7月1日から3日にかけて開催。登録者13,000人超、海外比率25%、70以上の国と地域からの参加を目標に掲げ、ステージセッション、スタートアップ展示「Startup Market」、看板ピッチイベント「IVS LAUNCHPAD」、そして今年新設された完全招待制の決裁者エリア「IVS CORE」など、多彩なコンテンツで構成されました。会期中は本会場に加え、M&A特化の「XDEAL」をはじめとする多数の公式サイドイベントが京都各所で開催され、街全体がスタートアップの熱気に包まれました。

看板ピッチ「IVS LAUNCHPAD」は今年で20年目。累計エントリーは5,000社を超え、過去の登壇企業からは60社以上がEXIT、100社以上が10億円以上の資金調達を実現しています。2026年は500社超の応募から、宇宙建築業の株式会社Space Quartersが優勝を飾りました。

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この記事を書いた人

ryoのアバター ryo 何でも屋

10年間のフィリピン滞在を経て上智大学を卒業。2度の起業を経験後、外資系企業のカントリーマネージャー、グローバルベンチャーキャピタルのパートナーを歴任し、日本市場の立ち上げとスケールを牽引。現在は上場企業で新規事業開発、海外戦略、海外M&Aを担当、次世代起業家の支援にも取り組んでいます。

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