2008年10月にスタートしたスウェーデン発の音楽ストリーミングサービス、Spotifyに関する記事を目にすることが多くなってきました。いよいよ日本でのサービス開始を間近に控えているようです。
Spotifyは世界13カ国で展開、2,400万人以上のアクティブユーザーを抱える世界最大の音楽ストリーミングサービスです。ユーザーはサービスの利用登録をすることで2,000万曲を超える有名レーベルの楽曲を楽しむことができます。
僕自身、たまたまSpotify日本代表のHannes Grah(上記写真は去年の夏のピクニック時)と友人として仲良くさせてもらっているため、ちょうど1年くらい前からSpotifyを使っています。それまでは海外の友人などが来日した際に何度かいじらせてもらっていましたが、その時はiTunesで十分だと思っていました。iTunesは都度課金で、有料ではありますが、お気に入りの曲が限られていてそんなにたくさんの楽曲を購入することがなかったのでSpotifyに魅力を感じることがなかったのです。
しかし、Spotifyのプレミアムプラン(現在は日本以外の13か国で提供、9.99ドル)に登録したところサービス上の広告が非表示になったり、ネットワークがない場所でも自分のプレイリストを再生できたりと、便利で魅力的な機能が多数利用できるようになり、改めて素晴らしいサービスだと感じています。また、去年使い始めた当時はモバイル再生含め多くの主要機能はプレミアムプランでのみ提供されていましたが、現在はほとんど全て無料になっています(機能制限はあるので、全ての機能を利用するにはプレミアム登録が必要)。色々な機能がどんどん盛り込まれていますが、最近特に気に入っているのが友人の聞いている曲や、最近再生してない曲などをオススメの曲としてレコメンドしてくれる”Discover”機能です。以前iTunesのPingが似たような機能を提供していましたが、Spotifyはその進化版を提供しているイメージでしょうか。お気に入りの数曲ばかり聞いていた僕も、今ではこの機能を使ってたくさんの素晴らしい楽曲との新しい出会いを楽しんでいます。
海外と比べ、日本ではレコード会社の利権問題など様々な市場背景から、着うたやiTunesなど、都度課金の利益率が高い音楽コンテンツが主流ですが、今後はスマートフォンの普及によりインターネットラジオ(最近ではAppleやGoogleも提供中)に代表されるようなストリーミングサービスの需要が高まっていく傾向にあると思います。少し前まではCDや音楽データを購入して、音楽を「所有」する意向が強かったように思いますが、クラウド化・モバイル化が進むことで、所有はせずとも新曲から名作まで膨大な音楽データベースから聞きたい曲を手軽に楽しむライフスタイルが普及すると思います。その時には、Spotifyが一番有利なサービスであることは間違いないので、日本でもトップシェアを取って大きな成功を収めるのではと期待しています。
レーベルとの調整等、簡単ではないと思いますが、Hannesを応援しつつ日本での正式ローンチを楽しみしています。
下記から事前登録ができます。
それから、Spotify日本法人ではPR等含めて人材募集中なので、これから広まるサービスに興味がある方は是非ご応募下さい!