前十字靭帯(ACL)再建手術から2ヶ月半
6月16日に前十字靭帯(ACL)を損傷し、その後再建手術を受けてから2ヶ月半が経過しました。現在も赤い装具は24時間装着中(シャワー時を除く)。写真の通り、手術痕は徐々に落ち着いてきています。
今週、主治医であるライズシティクリニックの福島一雅先生に診て頂いたところ、「順調」とのことでした。筋力はまだ十分ではなく、特に大腿部の筋肉は落ちているため、引き続きリハビリが必要な段階です。順調にいけば、手術から3ヶ月後(あと約2週間)で装具が外せる見込みとのことです。
現在の回復状況
直近では海外出張(北京→サンフランシスコ→ニューヨーク→タイ)が続き、約3週間診察を受けられませんでした。状態が気になっていましたが、大きな問題はなく安心しました。
術後1ヶ月半頃からは、クリニックのトレーナーによる
・マッサージ
・電気刺激療法
を開始。膝の可動域は徐々に改善しています。
それまでは階段を右脚から1段ずつ降りていましたが、現在は両脚を使って降りられるようになっています。歩行速度も改善し、日常生活では手術をしたことが分からない程度には回復してきました。
一般的に、手術後3〜6ヶ月で日常生活の多くには復帰可能と言われていますが、筋力回復や膝の安定性の確立にはさらに時間がかかります。現在はその途中段階という認識です。
入院費用について
手術から2ヶ月半が経ち、保険関連の手続きもほぼ完了しました。当初、3割負担で約30万円を想定していましたが、関東ITソフトウェア健康保険組合の「健康保険限度額適用認定証」を利用したことで、入院費+手術費の自己負担は約10万円弱に収まりました。
さらに民間保険給付を含めると、最終的な実費負担は約7万円強の見込みです。加えて、傷病手当金により給与日額の約3分の2が支給されました。
アメニティ費用について
手術を受けたのは世田谷下田総合病院。アメニティセット(寝巻き・タオル・石鹸・シャンプー・歯ブラシ等)への加入が必須で、約12,000円の費用が発生しました。
衛生管理上の理由は理解できますが、日用品の持ち込みを希望する部分もありました。最終的には1日100円の減額対応となりました。
入院中に感じたこと、世田谷下田総合病院ナースステーション

看護師の勤務体制は2交代制(9:00〜16:00、16:00〜翌9:00)。夜勤は長時間勤務になります。医療現場の負担の大きさを実感しました。
病棟設備(シャワー・洗面所・トイレ)
こちらはシャワールーム・洗面所・トイレへの入り口です。
術後直後は車椅子移動でしたが、入口に段差があり、振動でも膝に痛みが響くため移動は容易ではありませんでした。右側にあるのは移動式レントゲン機器です。入院生活では、設備面や動線も回復に影響することを実感しました。
前十字靭帯損傷(ACL)とは?
前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節の中心にある重要な靭帯の一つです。
役割は主に次の2つです:
・脛骨(すねの骨)が前にズレるのを防ぐ
・膝の回旋(ひねり)動作を安定させる
ジャンプの着地、急な方向転換、ストップ動作など、スポーツ動作において特に重要な働きを担っています。
■ どのように損傷するのか?
ACL損傷の多くは接触プレーではなく、非接触型で発生します。
よくある受傷パターン:
- 急な方向転換(カッティング動作)
- ジャンプの着地失敗
- 急停止からの切り返し
- 膝が内側に入った状態での着地
受傷時には「ブチッ」という音や感覚を伴うことも多く、その後すぐに膝が腫れて体重をかけられなくなるケースが典型的です。
■ 症状
- 膝の腫れ(関節内出血)
- 膝の不安定感(ガクッと抜ける感覚)
- スポーツ復帰が困難
- 階段や方向転換時の恐怖感
特にスポーツを行う方にとっては「膝が信頼できない」状態になります。
■ 治療法
治療は大きく分けて2つあります。
① 保存療法(手術なし)
- 筋力強化
- リハビリ
- サポーター使用
日常生活レベルであれば可能な場合もありますが、スポーツ復帰を目指す場合は再建手術が一般的です。
② 再建手術
切れた靭帯は自然にくっつくことはほぼありません。そのため、自分の腱(ハムストリング腱や膝蓋腱など)を用いて新たに靭帯を作り直します。
手術後は:
- 6か月〜9か月で軽い競技復帰
- 9か月〜1年で本格復帰
が一般的な目安です。
■ なぜボルトを使うのか?
再建した腱を骨に固定するため、チタンや吸収性素材のボルトを使用します。
骨と移植腱がしっかり癒合するまで固定する役割を担います。
場合によっては、一定期間後に除去することもあります。
■ ACL損傷の怖さ
ACL損傷は「治る」怪我ではなく、再建して、長期リハビリで取り戻す怪我です。
また、損傷後は:
- 半月板損傷のリスク増加
- 将来的な変形性膝関節症のリスク上昇
といった長期的な影響もあります。
■ しかし、復帰は可能
近年は医療技術やリハビリの進歩により、トップアスリートも競技復帰しています。
大切なのは:
- 適切な医師の診断
- 正しい手術
- 計画的なリハビリ
- 焦らない復帰判断
ACL損傷は「治る怪我」ではなく、「再建し、取り戻していく怪我」です。焦らず、しかし確実に積み重ねること。そして、信頼できる医師と二人三脚で進むことが何より大切だと、私は実感しています。大きな怪我ではありますが、正しい治療と努力を続ければ、以前より強い身体をつくることも可能です。
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