前十字靭帯再建の手術が成功して、入院から早くも10日間が経ちました。当初は月末まで入院予定でしたが、脚の状態とリハビリの進行が順調とのことで、少し早めに退院できる可能性も出てきました。
再建手術はゴールではなく、ここからが本番。
この10日間は、まさにその「スタート期間」でした。
手術前の不安と現在の状態
手術前は高血圧の可能性があり、
・降圧薬の服用
・減塩食
などの制限がありました。
現在は数値も安定し、食事も通常に戻っています。術後の合併症や血栓リスクも考慮されるため、血圧管理は非常に重要です。この点が安定したことは、大きな安心材料でした。
入院生活・ある1日のスケジュール
6:00 起床・検温
6:10〜8:00 二度寝。笑
8:00 朝食
8:15〜9:00 二度寝。笑
9:00 着替え・身支度(シャワー予約が取れない日は洗面と清拭)
9:30〜10:00 二度寝。笑
10:00 医師の回診
10:10 Continuous Passive Movement(CPM)※膝の屈伸運動機器 1時間
11:30 リハビリ 1時間
12:30 昼食
13:30 CPM 1時間
14:00 検温
14:30 リハビリ 1時間
16:00 面会(平日15:00〜20:00)・メールチェック
18:00 夕食
19:00 検温
21:00 消灯
消灯後はデスクライトで少し作業をすることもあります。ただ、リハビリ後は想像以上に疲労が強く、眠ってしまう日もあれば、痛みで集中できない日もあります。入院生活は静かですが、実際はかなりハードです。
CPMと可動域の変化
腫れは徐々に引いてきていますが、毎日のアイシングは欠かせません。
CPM(Continuous Passive Motion・膝の屈伸運動機器)は、開始当初は20度〜40度までしか曲げられませんでした。術後は曲げるたびに強い痛みがありましたが、10日目には95度まで到達。まだ楽ではありませんが、「回復している」という実感があります。可動域の早期回復は、将来的な関節拘縮を防ぐ重要なポイントです。
歩行の進歩
当初は車椅子移動。
現在は1/3荷重で松葉杖歩行が許可されました。
ほんのわずかな前進ですが、心理的には大きな変化です。
ACL再建では、移植腱が骨と癒合するまで時間が必要です。
焦らず段階的に負荷を上げることが、長期安定性につながります。
執刀医について
今回の前十字靭帯(ACL)再建手術を担当していただいたのは、福島一雅先生です。米国ピッツバーグ大学整形外科スポーツ医学センター客員研究員、日本オリンピックチームドクター、そしてヴェルディ・クリニック院長など、多くの実績を持つ先生です。
6月に受傷した際にも感じましたが、経験豊富で信頼できる医師に診てもらうことの重要性を改めて実感しました。優秀な医師の周囲には、優秀なスタッフが集まる。手術チーム全体が一つのチームとして機能していました。入院先は世田谷下田総合病院。
リハビリ科の支え
入院先の世田谷下田総合病院で、リハビリ科の篠原科長に毎日丁寧にストレッチと筋力訓練をして頂いています。写真には写っていませんが、上島さんにも担当していただいています。
手術そのものよりも、回復過程の質が最終結果を左右する。
それを日々実感しています。医師、看護師、理学療法士。多くの方に支えられています。
お見舞いに来て頂いた皆さまへ
この10日間で、本当に多くの方がお見舞いに来てくださいました。改めて、人とのつながりに支えられていると感じました。入院生活は身体の回復だけでなく、精神面の回復でもあると実感しています。
こちらは5日目から10日目版で、来て頂いた順です!皆さんお忙しいところ遠いところまで遊びに来て頂きましてありがとうございました!!!
左からZenlok株式会社の大貫紀子さん(International School Manila中学校の時の同期)、MissingLink株式会社の代表取締役 原田大輔さん、アポイ株式会社の取締役 蒼山桜子さん(投資先)、アクセルマーク株式会社兼アクセルビート株式会社の小宮冴香さん、リンクシェア・ジャパン株式会社の吉田悠紀さん(トラフィックゲート時代の同僚)
左からスタイリストのパクスギャンさん、日本ロマンチスト協会の宣教師兼副事務局長八田雅也さん、サイトコア株式会社の平井千晶さん
アクセルマーク株式会社の執行役員事業開発本部長兼アクセルビード株式会社の代表取締役川野尚吾さん
左から株式会社キング・テックの代表取締役社長 王遠耀さん、株式会社キング・テックの森川さん、 飛拓無限信息技術有限公司(Fractalist China日本支社)代表取締役 唐先智さん
上智大学時代の同期、井上顕さん
小田急不動産株式会社の大岡亜沙美さん
Ronen Mense, Vice President Sales & Business Development APAC of Massive Impact
株式会社ガプスモバイルの代表取締役の西村大樹さん、株式会社エクストーンの松本貞行さん(通称 sada)
あと、リンクシェア・ジャパン株式会社の吉田悠紀さん(トラフィックゲート時代の同僚)がテキーラを持参してくれたこと。本人は一滴も飲まずに帰りましたが(笑)。
前十字靭帯損傷(ACL)とは?
前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament)は、膝関節の中心にある重要な靭帯の一つです。
役割は主に次の2つです:
・脛骨(すねの骨)が前にズレるのを防ぐ
・膝の回旋(ひねり)動作を安定させる
ジャンプの着地、急な方向転換、ストップ動作など、スポーツ動作において特に重要な働きを担っています。
■ どのように損傷するのか?
ACL損傷の多くは接触プレーではなく、非接触型で発生します。
よくある受傷パターン:
- 急な方向転換(カッティング動作)
- ジャンプの着地失敗
- 急停止からの切り返し
- 膝が内側に入った状態での着地
受傷時には「ブチッ」という音や感覚を伴うことも多く、その後すぐに膝が腫れて体重をかけられなくなるケースが典型的です。
■ 症状
- 膝の腫れ(関節内出血)
- 膝の不安定感(ガクッと抜ける感覚)
- スポーツ復帰が困難
- 階段や方向転換時の恐怖感
特にスポーツを行う方にとっては「膝が信頼できない」状態になります。
■ 治療法
治療は大きく分けて2つあります。
① 保存療法(手術なし)
- 筋力強化
- リハビリ
- サポーター使用
日常生活レベルであれば可能な場合もありますが、スポーツ復帰を目指す場合は再建手術が一般的です。
② 再建手術
切れた靭帯は自然にくっつくことはほぼありません。そのため、自分の腱(ハムストリング腱や膝蓋腱など)を用いて新たに靭帯を作り直します。
手術後は:
- 6か月〜9か月で軽い競技復帰
- 9か月〜1年で本格復帰
が一般的な目安です。
■ なぜボルトを使うのか?
再建した腱を骨に固定するため、チタンや吸収性素材のボルトを使用します。
骨と移植腱がしっかり癒合するまで固定する役割を担います。
場合によっては、一定期間後に除去することもあります。
■ ACL損傷の怖さ
ACL損傷は「治る」怪我ではなく、再建して、長期リハビリで取り戻す怪我です。
また、損傷後は:
- 半月板損傷のリスク増加
- 将来的な変形性膝関節症のリスク上昇
といった長期的な影響もあります。
■ しかし、復帰は可能
近年は医療技術やリハビリの進歩により、トップアスリートも競技復帰しています。
大切なのは:
- 適切な医師の診断
- 正しい手術
- 計画的なリハビリ
- 焦らない復帰判断
ACL損傷は「治る怪我」ではなく、「再建し、取り戻していく怪我」です。焦らず、しかし確実に積み重ねること。そして、信頼できる医師と二人三脚で進むことが何より大切だと、私は実感しています。大きな怪我ではありますが、正しい治療と努力を続ければ、以前より強い身体をつくることも可能です。










