East Venturesからの出向で投資先のクリエイターニンジャ株式会社の代表取締役を兼任しておりまして、新型コロナウイルス直撃後にベンチャーとして実践したことに関して書き出しました。
顧問先のモバイル広告事業を展開しているFractalist本社訪問で中国には頻繁に渡航いるのもあり、新型コロナウィルスの発生ニュースに関しては早いタイミングから情報収集をしておりました。
今では世界中どこでも安く簡単に飛行機で行けるので人の動きにより広がるのは時間の問題かなと思っていたところ・・・日本でも感染者が徐々に発生して、ニュースでも大々的に取り上げられたタイミングで、クリエイターニンジャのエンジニアは皆外国人で日本という異国の地でとても不安が多かったのでコロナ対策の一環で出社は2月20日からリモートワークに切り替えました。しかし、自分自身はMTGや日本の古い習慣のペーパーワークを求められる企業さま対応で捺印等タスクで出社は続けておりました。
社員をリモートワークに切り替えたタイミングでコロナが長期化した場合に備えて複数のことを考えました・・・
- 1. 雇用及びモチベーション維持
→ 起業家の宿命は雇用を生む事だといつも考えている中・・・どのような状況になるか読めませんでしたが、全メンバーで今後についての話し合いを行い雇用が当面守られる話をしました。さらに、リモートワークに切り替えたので雑談も含めて毎日30分弱のキャッチアップを行うことにしました。 - 2. 売上確保及びサービス継続
→ 幸いSAAS型(Software as a Service:「サース」または「サーズ」、クライアント側に導入するのではなく、提供者側のサーバーで稼働しているソフトウェア)の最低6ヶ月契約ですのですぐ売上が下がるのは避けられましたが社内サーバーなどありましたので、今後オフィスに出社しなくてもサービスが維持できるようにクラウドに移行するなどの対策。 - 3. 運転資金の確保
→ 幸い初期のタイミングに株式会社フリークアウト・ホールディングス及びEast Venturesからある程度のランウェイ分の調達をしておりましたので追加の調達は不要でした。様々な公的資金制度(← 何が自分に当てはまるか検索できる便利サイトなので利用オススメ)が展開されてましたが、残念ながら適応できるのが一つしかなく、事業継続緊急対策(テレワーク)助成金のみ申請しました。 - 4. コスト削減
→ 既にベンチャーとして超低コストで事業運営をしておりましたので削るところがなく・・・下記で書く備品販売で収益を上げることにしました - 5. 新規事業
→ 上記4つはなんとなく・・・守りに入るイメージが強かったので、このタイミングで新規事業を何かできないか社内での議論(1のモチベーションにもつながる)
上記を実行しながら3月に入り感染者も増えてきてコロナの長期化が現実化してきましたが、富士フイルム富山化学が展開している「アビガン」などでもしかしたら情勢が落ち着くかもの期待を持ち様子を見続けてましたが・・・2020年3月13日に新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づき緊急事態宣言ができるようになり不動産屋さんに家賃交渉をはじめました。大変ありがたく10%減額の了承を頂きましたが、4月に入りさらに感染者が増えたのといつオフィスに出社できるか分からないため、役員会決議でオフィスの解約を4月2日に決めました。
オフィス契約に関しては日本の習慣で・・・(変えるべき!)オフィスの場合、敷金+礼金で10ヶ月程キャッシュアウトするのと解約も3ヶ月前と大変長いので将来の予想をしながら計画的な判断が求められます。弊社は広告に纏わる事業ですのでコロナの影響で新規開拓や売上アップが見込めないと思い直ちにも追加のキャッシュアウトを避ける3つの行動を取りました。
オフィス解約まで色々とありましたが、コロナのお陰でオンラインMTGも進み1日のMTG数を増やす事ができたり色々と惑わされず明確な成果に対して決断ができるようになったとポシティブな事が多かったと思ってます。新型コロナウイルス感染者は引き続き伸びておりまして情勢が益々大変になっておりますが、経営者として心が折れることは慣れているので(何度も色々な失敗をしてきたので・・・苦笑)チームメートが楽しく仕事できて精神的にも余裕が持てているかと自分自身のモチベーションが保たれているかの定期的な確認を重要視して参りたいと改めて思いました!