杉並区立和田中学校での「風評被害をなくすには」パネルディスカッション

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World Economic Forum(世界経済フォーラム/ダボス会議)のGlobal Shapers Community(グローバルシェーパーズコミュニティ)メンバー、高崎経済大学1年生の佐藤滉君がGlobal Shapers Communityの新規プロジェクトを立ち上げるので応援に行ってきました。プロジェクトは 「東日本大震災の伝道師」として学校や各種イベントにおいて、東北出身の学生が講演、パネルディスカッションなどを通じて体験談などを話すことにより、震災を風化させないための取り組み。風化させないことは、東北のためもあるが、これから同様の災害に見舞われる可能性のある方々への教育的なツールとして、展開することでの貢献価値を提供するのが目的。是非佐藤君や学生に講演してもらいたい人はお気軽にご連絡下さい!!!

今回は第1段として、杉並区立和田中学校で「風評被害をなくすには」のパネルディスカッションが土曜日に行われました。和田中学校では東京都初の民間校長、藤原 和博さん前校長の時から運営されている「よのなか科 NEXT」、今では代田昭久さん現校長が運営していていて、月1回全生徒450名が体育館に集まり授業を行われている。今回は保護者100名が参加して、各保護者にはiPadが配られてその場でアンケートを取っていく参加型の授業でした。

授業は13:15~14:55(5・6時間目)で校長先生の代田昭久さんが自分たちに関わる身近な問題として「風評被害」を考えて欲しいと始まり、司会を担当。授業は体育館で行われて、最初に質問形式で開始した。

保護者に対しての質問「福島県の野菜を買うか買わないか?」
答え:
買わない35%
わかんない:30%
買う:25%

体育館のステージにはプロジェクタースクリーンが用意されていて、保護者の上記回答が表示された。
その後、代田校長先生が和田中の生徒会を引き連れ福島県南相馬市に現地視察レポートの発表が行われた。
・宮城のガレキが風評被害で他の処理場にて受け入れられない
宮城 0.12マイクロシーベルト
福島 4.04マイクロシーベルト
上記の例ですと、宮城のガレキを計測して安全レベルである。

学生のアンケートデータ
福島産の野菜を買うか
買おうと思う:62%
買おうとは思わない:14%
どちらでもない:24%

給食に福島産の食材を入れる事に関して
賛成:53%
反対:21%
どちらでもない:25%

風評被害で…
・ガレキ受け入れの拒否
・福島出身者だといじめに合う
・福島さんの食材拒否

このような問題が実際に起きている、福島県では小高中学校に訪問被災地の野菜を買ったり、貢献することが学生としてやることの結論がでました。次に南相馬市市役所、経済部商工労政課課長の木村浩之さんが「南相馬市風評被害の現状」に関して講演をされました。
・除染活動が開始されていて、主に業者が大きな機械を使い、セシウムを除いている
・高圧洗浄機を使い、様々な活動地域が0.1マイクロシーベルトまでに落とせた
・野菜など食品の放射線測定活動をしていて、野菜を測定しているところ放射線はほとんで出てない
・平成17年には野菜の売り上げは17億円ありましたが、震災後は野菜の売り上げが5億に減少
・放射線測定値と農作物の売り上げ連動していなく、測定にコスト掛けていても売り上げにはつながってない
最後に校長先生の代田昭久がモデレーターとして、ビヨンドトゥモローの学生佐藤 滉さん(盛岡市出身、高崎経済大学1年生)、増子 光希さん(郡山市、郡山高校2年生)、今井 友理恵さん(盛岡市出身、慶応大学法学部政治学科1年生)、船越 絵雅さん(宮古市出身、早稲田大学文化構想学部1年生)、南相馬市市役所の木村浩之さん及びと和田中学生とパネルディスカッションが行われた。

なぜ保護者が福島県の野菜は買わないのかを和田中学生の視点から解説
・細胞分裂が更に進む時期だから放射線を浴びると病気が進みやすくなると思われている
・政府が放射線や放射能に関して知識を与えてないので情報不足
・福島産全部の野菜は汚染されているのではないかとの勘違い
・大切な人には慎重になるため、自分が買って食べるなら自己責任、大切な人の場合は万が一の為慎重になる
・マスコミ報道により悪いイメージが強いから
・放射線が人体にどれくらい影響があるのかまだ分からない

風評被害に対して和田中学生が何をできるか
・震災後は福島を「信じる」ことが大切!
・放射能についての情報をもっと知ること
・風評被害を無くすのは難しいが思いやりが重要
・気持ちで解決できるならなんでも解決できる、福島産の野菜をいっぱい食べて消費量を増やせば安全性が確保できる、行動をする!

パネリストのまとめコメント
木村浩之さん:職員の中では家族を避難させて活動を続けている人もいますが復興に向けて行動をします
船越 絵雅さん:震災で悲しい顔をしている人達を見て考えていく
今井 友理恵さん:イメージなどにとらわれず自分の中では終わらせず、発信源になり風評被害をなくす
増子 光希さん:沢山の重要情報を得て分析してどの情報が正しいかを決める
佐藤 滉さん:若者が考えないといけない3つのポイント
・風評被害を考えて行動する
・国際的な日本になるために震災を乗り越える
・次の震災に蓄える
10代が行動に移すのが重要!

代田昭久さん:いずれは中学生の皆さんが社会を支えていく人になる、被災地や災害について考えていない人にはなって欲しくない。中学生だから関係ないではなく、一人一人真剣に考えて行動!

今回の授業は気付きを与えて頂きました。本当のことを知る+正確に知るの重要性、最低限の知識を身につけ理解して風評を好評にできればと思います!

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この記事を書いた人

ryoのアバター ryo 何でも屋

10年間にわたるフィリピン滞在を経て、上智大学・比較文化学部を卒業。学生時代から様々な事業の立ち上げに携わり、サラリーマン、起業、国内+外資系企業社長、取締役、顧問、株主などをスタートアップ及び上場企業で経験。

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